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寿命がわかるボタンが開発された



時は20XX年、僕達人類は寿命を知る機械をつくることに成功した。

ボタン一つで自分自身の寿命がわかるんだ。最近は誰もがボタンを生まれたときに親に押されるのさ。それで寿命が短かければお金をかけるのも無駄だと言われてすぐ破棄されてしまうのさ。

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僕の寿命は20歳ピッタリだ。それを知ったママは僕のことを破棄して新しく子供をつくった。次の子は85歳まで長生きするらしい。ママも育てがいがあるって喜んでいたよ。


僕はそういった破棄された子供達が収容される施設で生きている。16歳まではここで面倒を見てもらえて、それからは自分で生き方を選べるんだってさ。

僕は今15歳だ。あと1年で僕は自分の生き方を選ばなきゃいけなくなる。
15年ってあっという間だったなぁ。ご飯食べて寝てを繰り返していたらいつのまにかこんなに大きくなってたよ。4年間何をして生きようかなぁ。僕に残された時間は4年しかないんだもんなぁ。


僕本当は「ダイガク」っていうのに行ってみたかったんだ。なんでも好きな勉強ができて色んな人に出会うことができるんだって本に書いてあったよ。
この施設にいる子達はみんな寿命が短いんだ。16歳になるまでに死んじゃう子もたくさんみてきたよ。寿命が来るのが怖くてご飯を食べなくなったり眠れなくなったりする子もいたね。

「生きる意味がわからない」

そういってた子もいた。僕はそんな子達に何も返事ができなくて、いつも頭を悩ませていたんだ。

「生きる意味ってなんだろう?」



僕は僕に残された4年間についてよく考えるんだ。ママに会いに行きたいなぁ。僕はこんなに大きくなったんだってママに教えてあげるんだ。でもママにはもう別の子供がいるんだもんなぁ。僕が会いに行って大丈夫かな。


4年間だったら犯罪してもいいな!!刑務所に入ったって僕は20歳で死んじゃうんだから!!やれるだけの犯罪をしたっていいなぁ。怪盗になって高価なものを盗み尽くしてやろうかな!!

でも最後が刑務所っていうのもさみしいなぁ。



僕は20歳までにこれはやってみたいということがあるんだ。ほんとのほんとに秘密にしてるんだけどね。それは「レンアイ」っていうやつさ。
僕は今まで誰かを好きになったことも好きになってもらったこともないんだ。「レンアイ」って苦しいこともあるけどキラキラしたこともたくさんあるんでしょ?本で読んだよ。レンアイして人は喜びの涙を流すんだって。すごいよね。僕は涙なんか流したことないよ。涙ってしょっぱいんでしょ?どんな味がするんだろう。

それでさ、僕は「レンアイ」して大切な人と巡りあって、その人と「ケッコン」して子供をつくりたいんだ。大好きな人との子供をね。僕は子供も寿命がどれだけ短くても、長くても、ずっとずっと大事にしてあげたいんだ。大好きっていっぱい言ってあげたいんだ。だってそうだろう?僕と僕の大切な人との子供なんだから、大好きになるに決まってるさ。ずっとずっと大切にしてあげるんだ!!
















あぁ、そうだ。僕の寿命は20年だった。4年で「レンアイ」して「ケッコン」して子供をつくるのか。大変だなぁ。まずは相手探しからしないと。4年で間に合うかなぁ。4年ってなんだか短いなぁ。なんでだろ、なんでかな。僕は自由になれるのに。なんでだろ。

ほっぺにはじめての味を感じる。




...


















そんな「もしも寿命がわかる世界に「僕」が生きてたら」ってお話。













ポンコつっ子