「メイのバカ!もう知らない!」という台詞から学ぶヤケクソ発言の恐ろしさ


「メイのバカ!もう知らない!」


誰もが一度は聞いたことのある台詞ではないだろうか。

かの有名な宮崎駿監督によるとなりのトトロの台詞の一部である。

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※念のため加工をしております。




「メイのバカ!もう知らない!」というのは姉サツキのヤケクソ発言とも言える一言だ。そしてこの一言が後々大きなトラブルを引き起こすこととなる。
今回はこの台詞からヤケクソ発言の恐ろしさについて考えを深めていきたい。ちなみに視聴済みであること前提で書き進めていくので、未視聴の人はご了承の上ご拝読願います。







・なぜサツキは「メイのバカ!もう知らない!」と言ったのか


まずこの発言の経緯を説明しなければならないだろう。姉サツキ、妹メイの母は体調不良のため長いこと入院生活を送っており、その時点で父、サツキ、メイの三人暮らしをしていた。

その母に宿泊許可が降りつかの間の母との時間がすごせる予定だったサツキとメイ。しかし母が突如体調を崩してしまい、宿泊が延期になってしまう。母との再会が延期になったことでグズりだすメイ、それを嗜めるサツキ。なかなか機嫌を直せずワガママを言ってしまうメイに対して放った一言が


「メイのバカ!もう知らない!」である。




お互いの気持ちがよくわかる状況ではある。サツキも母と会えないことにショックはあったはずだが、姉として気丈に振舞おうとしていたのだろう。しかしまだ小学生のサツキにはその責は重すぎたのではないだろうか。

メイが機嫌を損ねてしまうのも当たり前である。まだ幼稚園に上がるくらいの幼い子に母と会えなくても我慢しろという要望は無理がある。思わずワガママ発言をするのも仕方がない。

こういった経緯でサツキのこの発言があるわけだが、状況的にはやむを得ない部分も多分にあるのだ。しかしこのヤケクソ発言が与える影響は大きかった。




・「お姉ちゃんのバカぁあああああああああああ!!!」

サツキの一言を受けたメイの第一声がこれである。サツキはメイバカ発言によってさらなる批判を受けてしまった。ヤケクソ発言の恐いところはこうやって相手の感情を逆なですることである。サツキもいっぱいいっぱいの状況の中で「バカ」と言われてしまう。なんとも悲しいやりとりだ。




・メイが一人で病院へ

母と会えなくなったことに耐えきれなくなったメイはひとりで病院へ向かった。大人が歩いても3時間はかかる七国山病院へ無一文でだ。無茶である。



・そして迷子へ

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この悲しい顔を見てほしい。長い道のりがわかるはずもないメイは迷子になってしまった。それを知ったサツキはメイを探して走り回ることに。そのときサツキはトトロに対してこう言っていた。



「トトロ! トトロ。メイが迷子になっちゃったの。捜したけど見つからないの!」

「お願い。メイを捜して。今頃、きっとどこかで泣いてるわ。」

「どうしたらいいか、わからないの…」



まさに後悔と自責、そして混乱。このときのサツキの心情たるや...
もう知らないなんて言うんじゃなかった。なんであのときバカって言ってしまったのだろう。サツキはきっと自分の発言に後悔しただろう。ヤケクソになって感情のままに発言すると大概痛い目をみることになる。これはどの場においても同じだろう。



・そして感動の再会

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トトロのおかげで迷子のメイを探し出せたサツキ。「このばかメイっ!」の一言に愛がつまっている。バカという言葉はこういうときに使われればいいなと思う。
二人は仲直りして猫バスに七国山病院まで連れて行ってもらう。そして母の無事を確認し穏やかな生活に戻るのであった。




・しかし忘れていないだろうか

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ばあちゃんや

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捜索に協力してくれた近所のみなさんの存在を。


見つかったからなりよりだ!〜おわり〜

でもよいのだが、「メイのバカ!もう知らない!」という一言の重みを考えて見てほしい。言葉にはこれだけの力があるのだということを、ちょっとだけでも考えられたらこの記事の意義も少しばかり見出せるだろう。