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片親家庭の子の自立はいばらの道か


「片親家庭の子」の視点で書いていきます。



片親家庭の子の自立は両親がいる家庭の子よりも悪戦苦闘する可能性が高いような気がします。なぜそう思うのかというと、片親を残していくことに罪悪感があるからです。

主語が大きくなるので私の場合の話をしましょう。私は経済的には一人暮らしも可能です。年齢的にも実家を出るのはむしろ当たり前のことでしょう。でも私は想像してしまいます。ひとりさみしくご飯を食べる母の姿、母の老後、孤独と闘う母の背中が。

いうなればこれは私の妄想にすぎないのですが、私のような思いを感じたことのある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

母子家庭で育った私にとって母は大切な存在です。でも私もいずれ独り立ちする日がくる。その準備はできている。けれど心が、私の心が母を置いていくことを止めようとしている。これではいつまでも私は子供のままだ。


自分で自分の生活を成り立たせること、それが自立というのなら
私はこの母へ対する思いを断ち切らなくてはならない。一緒に暮らすことだけが恩返しではない。自立した姿を見せることも母への恩返しのはずなのに、夫を亡くした母のひとりの姿を想像しようとすると頭にノイズがかかる。

罪悪感をも背負うことが自立だというならば、私に足りないのは覚悟。片親家庭という環境を咀嚼しきれていない私の弱さ。もう20歳半ばだというのに。

シングルマザーはカッコいいとマスコミが報道していた時期があった。私はそんなニュースを見ながら糞食らえと思っていた。子供の気持ちなぞ、子供の思いなぞ置いてけぼりにしたままで、何がシングルマザーカッコいいだ。仕事と育児の両立?子供に我慢を強いておいて、「ひとりで生むことを選びました」、その覚悟が貴方にあるのか。



他罰的になるのは自己防衛。今はそうじゃないはず、今の私なら自分の心を削っても生きていけるはず。この環境で生まれ育ったからこそ得られた経験が私を作っているのだから。


それが自立ということか?