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誰もが人生初心者なのに100点満点を求めてくる世の中に唾をかけろ



輪廻転生は信じていないので私は私という存在が今初めて存在しているんだと考えています。四半世紀生きて思いましたが私は大した年数を生きてきたわけじゃないです。単純に1.5倍くらいの人生が待っていると思うと正直マジかよ...って思ったりします。成功と失敗だったら失敗の経験のほうが多かったと思うんですよ。また失敗を繰り返すのかと思うとただ前向きに頑張ろうというわけにはいかないですね。そこまで楽観的な人間ではなかったです。


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私達は小さい頃から100点満点を取ることが良いことだという意識を植え付けられてきたように思います。国語のテストで100点をとったA君はクラスメイト全員の中で褒められました。徒競走で1位をとったB君は表彰状をもらいました。高学歴だと就職が有利です。営業成績がトップだと役職が上がります。顔が可愛いと色々な人から好かれます、本屋には「成功のための○○のコツ」という本が並んでいます。見目麗しい人達が表紙を飾っているのです。

満点もしくは満点に近いことが是とされ、満たないことが非とされる。そう思うように世の中ができている、そんな仕組みが世の中にはたくさんあるように思うのは私だけでしょうか。

突き詰めていくならば成功とは何でしょうか。満点の人生とはいったいどんなものでしょうか。私達は人生の初心者なのに、初心者にして成功を求められている。個人レベルではそんなことないと言う人がいたとしても社会レベルでみたら人という存在は満点を求められている気がしてしまうのです。

人の失敗を他者は笑います。馬鹿じゃねえかと言葉のドッヂボールを投げつけてくるのです。学業の成績が悪い人間は馬鹿にされ運動のできないものは運動音痴と言われます。ブス、バカ、デブと批難をされる人をごまんと見てきました。私もそう言われてきました、そして私も言っていた。何も知らぬのは私も一緒なのに。


成功した人生と書かれた人は書物を見てもほとんど見当たらないし、一長一短あるのが人だということは歳をとれば嫌というほどわかる。そうして皆無意識のうちに気づいていく、世の中の求めている100点満点なんてものはなかなかどうして難しいようだと...。
人の根底にあるのは「頑張りたい」という気持ちだとばかり考えていると「怠惰」であることが悪であるように感じられます。怠惰で始まり怠惰で終わる、そんな人だってほとんどいないのにね。

100点満点をとるのは恐らく不可能だ。100点をとるには時間がかかる。約80年という人生は案外短いものかもしれない。だけどその間ずっと前向きに成功を目指すこともできそうにない。それくらい一人の人間というのは儚く脆い。世の中と個人で解離がおきてしまう。それが自分のせいのように思えて自分が情けなくなる、そう思い詰めた先が自殺なのかと思うと胸が痛くなる。


世の中には成功したものが溢れ過ぎているように思う。100点満点に近い人ばかりに焦点があたるような世の中だ。本当はもっと、失敗で流した悔し涙や先行きの見えない未来に対する虚しさや海に向かって泣き叫ぶばかやろーだったり仕事でミスした後に飲むお酒、大好きな人と喧嘩して仲直りして手を繋ぐ温もりが人生というものであると思う。そんな世の中だったらいいなって思う。

だから100点満点を求められている人達は自分を責めなくていい。自分ばかりを責めなくて良い。100点ばかりで着飾る世の中だってたいそうなばかやろーだ。世の中云々とかよりも大事なことがあるはずで、それはきっと人ひとりの気持ちなんだと思う。人ひとりの気持ちが集まったものが世の中であればいい。見てくればかり良い世の中なんか唾をかけてしまえばいい。


私はどうやら100点満点の人生は送れそうにない。失敗もたくさんありそうだ。それでも最後に生きてて良かったと少しでも思えたら人生に意味はあったと思えるような気がしている。