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精神科、心療内科は怖い場所ではないということを伝えたい



こんな記事を読みまして。

普段あまり言及はしないんですけれども、なんだかブコメを読んでいたらモヤモヤとした思いが湧き上がったので、ここでひとつ私の考えていることなど書いて行こうと思います。

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ほとんどの精神疾患薬物療法が有効です。それにあわせてカウンセリングなどを受ける場合もありますが、まぁおおよそがなんらかの薬物を投与しつつということになるでしょう(発達障害についてはまだまだ様々なアプローチが研究されているので今回は言及しません)。


精神科医療は怖いものではない


これを今回は主張していきたいと思います。精神科医療は怖いものではありません。しかしなぜこれほどまでに周囲から理解されないのかと問われたら、それは精神疾患に関する知識が大衆に広まっていないから、もしくは症状の特性にあると思います。

例えば精神疾患のなかではポピュラーな統合失調症に関して申し上げれば、幻聴、幻覚などといった症状は健康な人からすれば想像し難いものでしょう。どこからともなく「死ね」と聞こえてくる。誰かが私のお金を盗もうとしている。このような妄想も統合失調症の代表的な症状です。

今まで日本ではこのような精神疾患を抱えた人達を隔離収容するような施策をとってきました。だから普通にくらしていれば妄想的な発言をする人に出会う機会もなかった。そのことを鑑みれば理解し難いのも仕方ないと思います。
そして妄想を抱く人にどのように接すれば良いかわからずに、結局距離を取らざるを得なかった。そういった経緯が日本にはあることを私達は知ったほうが良いかもしれません。現代に至っては精神障害を抱えた人達も地域で暮らしていけるように様々な取り組みがなされています。これは少しずつお互いの蟠りが解消されると良いと思っています。


さて話はズレましたが、精神科医療を受けるにあたって留意しておくべきことがあります。それがこのエントリにも書いてあるのですが、


元々精神科と心療内科は対象とするものが違うんです。ただ昨今精神科を受診することには抵抗があるという方が増え、精神科にあわせて心療内科を標榜するクリニックが増えました。これは個人的には悪いことではないと思っています。まずは診療を受けることが大切ですからね。

精神科医療を受けるにあたってここは押さえておいてもらいたいというポイントがあります。それは「あなたの現在の状態と、過去の状態を丁寧に聞いてくれるかどうか」ということです。たとえば躁うつ病を例にあげてみましょう。躁うつ病とは「なんでもできてしまう気がする、すごくハイな状態」になってしまう躁状態と「何もかもうまくいかず、気持ちが落ち込んでやる気がでない」といううつ状態が交互に表れる疾患です。
これが例えばうつ状態のときに精神科に行ったらどうなるでしょうか。病院によってはチェックシートを渡されて落ち込み具合に関してチェックをしていき、その結果でうつ病だと診断を下すところも実際あります。しかしうつ病のときに服薬するべき薬と、躁うつ病のときに服薬するべき薬は異なりますので、ここで患者さんは「本当に医者の診断は正しいのか?」という不安を抱えてしまいがちです。
診察時にうつ状態でも、一ヶ月前は躁状態で浪費を繰り返してしまうことがあったかもしれません。良い医者はそのことを念頭に置いておりますので、あなたの最近の状況や生育歴などを聞いてくれるでしょう。それが治療をする上で大切なことだとわかっているからです。それで躁状態があったことがわかれば適切な治療が行えるようになるのです。

ただ悲しいかな、現代の精神科医療で全ての医者がそのような診察を行ってくれるわけではないんですね。これは精神科は患者のヒストリーを詳細に聞く必要があることと、診察の回転率をよくして充分な利益を得ようとすることと、様々な事情があるからかもしれません。私もそこらへんの詳しいところは是非精神科医の方に聞いてみたいものです。



精神科に行くのは無駄だと考えてしまう上記のブロガーさんの気持ちも少しわかりました。先ほど申し上げましたように、ちゃんと過去と現在の状態を聞き取ってくれる精神科医に出会うには、セカンドオピニオン、サードオピニオンといった労力も求められてしまうことがあるからです。実際私もうつ状態になってセカンドオピニオンをして今の心療内科に4、5年通っていますが、だいたい一回の診察時間は30分です。これだけ丁寧に聞き取ってくれる医者も珍しいのでしょうね。だいたいが5分診療で、その間に自分の体調の変化を話せだなんて、体調の悪いときなら尚更無理だよ!!と私なら思ってしまいます。


ただ知っていただきたいのは、精神科医療を受けるにあたってひとりで適合する医者に出会うには相当な労力が求められます。そのような方のために自治体の保健所などで精神疾患に関する相談を受けてくれる専門家も少しずつ増えてきています。だからもし精神科にかかることに不安があったら、自治体のホームページを見るのもいいかもしれません。あなたがひとりで全てを抱える必要はないんです。だってあなたは心の調子を崩すほど頑張っているのだから。誰かの手を借りましょう。そして適切な医療を受けましょう。「生きていて良かった」と感じられる日のために。




元気を出したい人のためのエントリ



読んでくださってありがちょんまげ


ぽんこつっこ