【ネタバレ注意】アラサー女はだいたいタラレバ女〜東京タラレバ娘第4巻感想〜


ネタバレあるので要注意。



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さあさあ面白くなって参りました。東京タラレバ娘第4巻。今まではいやいやいくらアラサーだからって卑屈になりすぎだし33歳なんてそんなに悲観する必要ないし寧ろまだ若いでしょうとか、そんなイケメンモデルと一夜をすごせるとかありえないし恋愛上手くいかないと仕事に影響しちゃうところとかタラレバ娘達をみてイライラしながらでも目が離せないと思っていながら読んでたんですけど、第4巻でグッとタラレバ娘達の、主に倫子の内面を抉りだして来ましたね。


仕事を弟子に奪われ恋愛に逃げた倫子。まぁこの時点でこの恋愛うまくいかないだろうと思いましたよね。だって倫子は仕事に対するプライドは人一倍高いのですから。このあたり現代の女性のリアルを描いていて東村先生さすがという感じですね。「主に泣いてます」はかなり浮世離れしていて笑い重視という感じであまり感情移入しなかったけど、今作はリアルにコメディを混ぜ込んだ感じですからね。さすがという感じですね。


そもそもアラサー女になったら恋愛に、そして結婚に妥協は必要だ!!という主張をしておきながら、自分のことには妥協できないのって矛盾ですよね。仕事か恋愛かどちらかしか選べないことなんてないんですよ。でもアラサーになったら妥協しないとうまくいかないんだ、そんな思いこみがタラレバ娘達にはありますよね。そんな姿が随所で垣間見えます。そしてその思いこみに縛られてどちらもうまくいかなくなっているという葛藤。正直読んでて心抉られます。

リアルな話、アラサー女になる前に結婚した女性は仕事に対して相当なコンプレックスを持っているというケースはままあるわけで、きっとそんな彼女等もタラレバ娘。「仕事をしていればもっと素敵な男性に出会えたんじゃないか」、「結婚していなければしっかりとしたキャリア形成ができたのではないか」そんなタラレバを繰り返す。まさにわかっちゃいるけど止められない21世紀のスーダラ女。


でも倫子が理由はともあれ映画バーの彼と別れたのは正解だったと思うんですよね。そうじゃないとずっとタラレバタラレバ言ってたんじゃないかな。

あと今回はKeyこと鍵谷の本音が聞けたのが良かったですよね。彼には多分昔の大切な歳上女との辛い別れとかあったんでしょうけど、だからこそ歳上女に対して現実を突きつける優しさを持ってますよ。恐るべし鍵谷。本当はそこらへん倫子にKeyの心の鍵を開ける余裕を見せてもらいたいけどね。

「女はいつまでも女の子の心を忘れちゃいけない」=女子会で恋愛話を肴に盛り上がること→否、むしろその様な振る舞いは卒業することが必要なんでしょうね。そのことを確信したのが鍵谷と倫子のやりとりのなかで鍵谷が「俺だって警戒する」という言葉だったんですよね。きっと鍵谷は倫子さんに倫子さんの女心で判断して倫子さんにご飯に誘ってほしかったんでしょうね。だからこそ乾杯する前に本心を聞きたかった。そのあたりは鍵谷の幼さを感じましたけど、そこを踏まえて鍵谷最高!結婚してくれ!と思いましたね。倫子は都合悪くなるとすぐ席を立つからね。ど畜生が!!と思いながらも、そりゃあ泣きたくなるわと感情移入するアラサー女のひとりが私です。


タラレバ娘達はいつかどこかで第四出勤を卒業しないといけないのでしょうね。彼女達の絆は強固で羨ましさも感じるけれど、下手すると傷の舐め合いになってしまう。だから未来のタラレバ娘達は言うのでしょう。「今頑張りなさい」と。

今後タラレバ娘達一人一人に焦点を当てて心を抉りまくってもらいたいですね。そして東村先生がタラレバ娘にどんな未来を与えるのか、期待大です、はい。完結するまで全部買います。そう決めた第4巻、ぜひお読みください。

東京タラレバ娘(4) (KC KISS)

東京タラレバ娘(4) (KC KISS)