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しいたけさんへ

思考
http://watto.hatenablog.com/entry/2016/02/15/154151

id:wattoさんの公開停止前の記事を読んで、ブクマしようか迷った末に私はブクマしませんでした。既にたくさんの人がブクマしていたし、通告した人もいたようなので逆にあまり触れないようにしたほうがいいのかと思ったためです。しいたけさんはきっと、ある程度拡散されたら記事を公開停止にすることを想定していたのだと思います。また、拡散に対する是非も受け止める思いがあったのでしょう。そのあたり、私にはそこまで判断できなかったので、しいたけさんを見習うべきだと思いました。そしてもしかしたら私と同じようにブクマするかどうか迷った人がたくさんいるのだと想像しました。


私は今回の件は氷山の一角だと考えています。隣人が叫び声をあげている。深夜0時に子供がひとりでコンビニに買い物にやってくる。家庭の問題は潜在しながら私達の前にたくさん、たくさん散らばっているのだと思います。私は今回の記事を読んで自分の幼少期を思い返しました。暴力を振るう父のことを、あのとき私がどう考えていたのかを。ただただ強くて押入れに隠れたり、母がいるときは母にすがったりしていましたが、今度は母が暴力を受ける対象になるのでそれすらあまり選ばないようにした。とにかく父のご機嫌とりをしていたように思います。大人になった今だから言えることですが、父も前述の記事の方のように孤独に苦しんでいたのかもしれません。苦しみの先が死だったのかは今はもう想像することしかできませんが。

暴力は決して許されざるものですが、一方で私は思うのです。一度でも父に暴力は怖いから止めてほしいと自分の思いを口にできていたかということを。可能性の話ですが、もし私はそれを伝えていたら父は暴力を止めてくれたでしょうか。死を選ばずに済んだのでしょうか。そんな仮定の話を想像しながら、今回のしいたけさんの行動を私はこう見ています。「私達の家庭にも、しいたけさんのように助けの手を差し伸べてくれる人がいたら、少しは違う結末を迎えることができたのかもしれない」と。今回の件が必ずしも良い方向に向かうとは限らないですが、確かに母親を追い詰めてしまったかもしれないが、それでも母親の叫びをしいたけさんが聞き届けたのだと思います。それは誰もが無関心であることより、余程救われることなのだと思います。

できればネットだけではないく地域住民レベルで同様の気づきを得て、手を差し伸べられると良いのでしょう。現代はそれがより難しくあるのだと思いますが。だからネットの声も無下にはできない。ネットにしか苦しみを吐き出せない人が世の中にはたくさんいるのだから。だからしいたけさんのとった行動は、何もしないより何倍も良かったのだと思います。