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誰もが時をかける願望を抱いている



流行りのアニメも漫画も映画もいろんな創作でタイムリープネタが横行している。

未来日記は私の心のバイブルだった。なんだまたタイムリープネタかよと思いながら魔法少女まどかマギカを観た。なんでもかんでもタイムリープすればいいってもんじゃないよと思いながらCharlotteは最終話まで観てしまった。今季一押しのアニメは僕だけがいない街、これもまた、結局のところタイムリープネタである。

時をかける少女は名作だった。


私が未来から来たって言ったら、信じる?



こんな会話がまかり通る世界である。キムタクすらもタイムリープしてきたと巷では騒がれていた。誰もが皆わかっている、過去に戻ることはできないのだと。誰もが皆知っている、未来へのタイムマシンは現実にはないのだと。知っていながら、知っているから、私達は時をかけることへの憧れを捨てきれないのだ。
あのときああしていれば、こうなっていれば、未来がわかっていれば今取るべき行動もわかるのに。そんな後悔をひとつくらい抱えていてもおかしくないし、その気持ちがあるから過去が愛おしく感じられるのだ。

私達はタイムリープ作品に自分の思いや願望を重ねてみているのかもしれない。創作の中に後悔した自分を見出して悦に浸るのかもしれない。それくらいしか私達にできるタイムリープはないのだと、誰も証明してくれなかったとしても。仮にもし未来から誰かが後悔を抱えて来ていたとしても。未来があるという幸せを当たり前に感じられることそのものが幸せだと知らなくても。


誰もが時をかける願望を抱いている。




過去と未来の合間の、あやふやな今だけが確かなものだから。